top of page
  • 執筆者の写真(s)ynergetics

魚座土星がもたらすもの




いよいよ土星魚座時代。

3月に土星が水瓶座から魚座へ移動しますね。

すでに水瓶座、獅子座、牡牛座、蠍座の方々は、だいぶ肩の荷が軽くなったのを感じられ

ているのではないでしょうか。


今回は土星作用を知る上で重要な、天王星と小惑星キロンも交えて

魚座土星時代についてお話しします。



<魚座土星を知る前に、水瓶座土星をおさらいしてみよう>



土星は「冷やして固める」地のエネルギー。

土星は豊穣の神、クロヌス。

この地球の豊かな物質世界の象徴です。

形を与え、ルールや秩序を作り、システム化し持続させるエネルギーです。


水瓶座の土星時代の前半では移動制限されましたが、

その結果、空間に縛られず交流できるシステムが整い、地域やジェンダー、ジャンルを超えた、多様な表現がスタンダードになっていきました。

トランジット土星が制限や試練、時間をかけて取り組むべき課題を突きつけてくるのも、土星の次に位置する天王星の領域に到達するため。

つまり、現状の制限や殻を破り進化するためには、

その現状の欠点や不具合をメンテナンスする必要があるから

まず土星が星座の前半にいるとき、揺さぶりが起き、問題提議と精査が始まります。

そして中盤ではチャレンジやメンテナンス、手放しの試行錯誤、

後半に差し掛かると、仕上げと次のハウスと星座のテーマへの準備が始まります。

土星はそのハウスの分野を、今の自分に必要なレベルに引き上げ、

この土星が与える試練と2年半向き合った時、

新しい秩序と基盤ができて「自分らしいあり方」をサポートしてくれます。


この2年半の水瓶座土星は、みなさんのどのハウスにありましたか?

個人のホロスコープでトランジット土星が滞在するハウスは、

個人的にどんな学びが起きるのかを見ることができます。

この2年半でどんな学びがあり、どんな試練があったのか振り返ってみると、

これから迎える魚座土星を理解しやすいと思います。

土星が滞在していたハウスの分野でどのような変化があったでしょうか。

どんな約束やマイルールを作ったでしょうか。

あるいは、何を手放して、何を受け入れ、学んだでしょうか。

簡単にそれぞれのハウスに土星が通過する時の特徴をまとめたので、

ご参考までにどうぞ。

その手に入れたものを携えて、次の魚座へと移動していきます。




<魚座土星時代をどう生きる?>




先ほど、トランジットの土星が制限や試練、取り組むべき課題を突きつけてくるのは、土星の次にある天王星の領域に到達するため、と言いました。

つまり個性を生かして自分らしく生きるため。

天王星は、天空の神ウラヌス。

宇宙の叡智、生命の源、創造性の象徴です。

そして土星と天王星の間に、キロンという小惑星があります。

一般的にキロンは魂の傷を表しますが、内なる解放のために重要な役割を担う星。

キロンは隠れた才能、可能性も表すのですが、

魂の傷と向き合い、癒すプロセスの中で得られる才能で、

過去の痛み、傷ついた体験が人の役に立ち、貢献する力へと変容します。

このキロンは土星外天体(天王・海王・冥王)と深い関わりがあるので、

この癒しと貢献は個人にとどまらず、

長い年月をかけて世代や集団的に働きかけるものです。

たった一人でやっているように思えることでも、

小さな範囲から少しずつ周りに影響を与え、じわじわと働きかけていきます。

なんとなく言ってることがわかる、と感じられる方は

今取り組んでいることをどうか信じて続けてくださいね。

人類にこのキロンを使いこなす人が増えたら、地球はめちゃくちゃ良くなると思っています。

そして自分を癒すためにも、

宇宙の叡智や創造性を正しく使えるようになるためにも、

土星先生のレッスンが必要なんですね。






この魚座土星は、私たちの中の

「祈りの力」を引き出してくれるのではないかと思います。

祈りって、実はフォーマットが重要です。

祝詞やマントラもフォーマット化されたもの。

そのほうが早く的確にウラヌス領域に届くから。

もちろんマントラでなく自分の祈りの言葉でも、

祈りの時間、場所、型を決め、毎日の儀式にすることが大切。

これは土星的な、システム化させるということですね。

だけど何も考えず言葉を唱えるだけでは効果は生まれません。

心から湧いた言葉、想いが乗らなければエネルギーは生まれません。

天界に対して(天王星)日々意識的に働きかけ続ける(土星)

どんな世界が幸せで、その世界の幸せを祈る(魚座)

その祈りが自分の魂を癒す(キロン)

ただ、祈りは自分が手に入れたいもののためだけに祈っても効果が薄いけど

(というか無いかも)

人生に関わってくれている、霊的な存在、自然、生きている人たちも含めた

たくさんの存在が関わってくれていることに気づいて、

エゴの欲求を超えた魂の祈りとなった時、圧倒的な力を発揮します。

心を観察する力と、自分以外のあらゆる存在を信頼し委ねる力を育ててくれます。

新月のお願い事というリチュエルも、今やすっかり定着しましたが、

「お祈り」と「お願い」は似て非なるもの。

お願い事からお祈りに変わっていったとき、魂や心は成長するのかもしれません。

初めはお願い的な祈りでも、偽善的だったり祈ること自体苦痛だとしても、

日々天に向けて祈りを捧げることでたくさんの気づきが起こります。

生きていることの感謝

家族、友人、関わっている人たちへの感謝

地球の資源への感謝

すべての命の循環への感謝

あらゆる霊的な存在、高次の存在への感謝

ご先祖様への感謝

感謝ができなければ、

感謝できません。助けてください。

と、天に助けを求めれば良いのだと思います。

助けが必要な人が溢れかえっている世界だからこそ、

一人でも多くの人が祈りの力を信じることができたら。

今回のメルマガも、どなたかの心に届けば幸いです。



bottom of page