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Hypnosis

催眠状態とは?

まず、催眠状態とは一体どういう状態なのでしょうか。

 

催眠というと、現実離れした特別な状態であるというイメージや、

薬でも飲まされたような、ぼーっとして心を操られやすい状態だと思われていることが多いのですが、

じつは日常的に何度も催眠状態を体験していて、

眠っているのではなく意識もあり自然でリラックスした状態です。

例えばまだうとうとしている寝起きや

ぼーっと電車に乗っている時、

何かに没頭している時、

本や映画に集中している時もまさに催眠状態です。

レモンをイメージしてみましょうか。(梅干しでも構いません。)

目を閉じて、手のひらに黄色いレモン(赤い梅干し)が一つあるのをイメージしてください。

それを薄くスライスして、みずみずしいレモンの輪切りを、

もしくは梅干しを丸ごと口の中に入れて、かじってください。

どんな感じがしますか?

 

こんな簡単なイメージでも、体に反応を引き起こしますね。

口の中に唾液が出たり、顎がツーンとしたり。

しかし意識に、ここにレモンがありますよと言っても見えません。

 

また、映画などのホラーやファンタジーにも

ワクワクしたりドキドキしたり、本当に怖くなってきたり

どうして感情移入できるのでしょう?

頭では虚構の世界だとわかっているのに、その世界に入り込んでしまっている。

潜在意識には、現実と空想の区別せず、

すべてをそのまま受け入れて反応するという、

とても「素直な」性質があるからなのです。

だから体も、イメージをしただけでレモンをかじった時に近い反応をするのです。

反対に顕在意識は理性的で分析的。

つまり、手のひらの上に「レモンはない」と認識するのが顕在意識ですが、

この分析的な判断をしているのが判断のフィルター critical facultyというものです。

常に膨大の情報量(2000000bit)が溢れていますが、

受け取る情報をより分ける機能を持っています。

この判断のフィルターをすり抜けて潜在意識にアクセスしやすい状態を

​催眠状態といいます。

ヒプノセラピー(​催眠療法)について

では催眠状態を使って行う催眠療法とは?

顕在意識は全体の5%に過ぎず、

潜在意識は95%の割合だと考えられています。

普段私たちは 

無意識の中にプログラムされた感情や記憶にコントロールされている 状態です。

 

無意識の中にある様々な記憶が行動に影響し、また行動をプログラムしている。

私たちの判断は無意識にコントロールされているのです。

人によって、同じ出来事でも受け止め方、感じ方が違うのはこのためです。

無意識にプログラムされた感情や記憶が違うから、全く違う反応を引き起こすのです。

 

その無意識にプログラムされた部分を、

もっと自分が望むように最適化していくことが催眠の目的です。

無意識にはすべての問題を解決させるだけの能力が、もともと備わっているのです。

 

セラピストは、クライアントを変えることはできません。

潜在能力にはすべての問題を解決する力も、

望むことを実現する力も備わっていて、

個人の主体性を利用し、自分自身がその力を引き出すのが催眠療法です。

また、クライアントさんにとって不適格なプログラミングは絶対にできません

潜在意識は不要な暗示は瞬時に認識し、

本人に不適切な暗示や、目的に合わない暗示は判断のフィルターが防御することができるのです。

もしも催眠中に意思に合わない暗示を行なった場合、

​ただちに顕在意識が優位な状態になります。

*洗脳とどう違うのか?

洗脳は、繰り返し脅すなど恐怖を与えることで、

意志の弱い主体性を失った状態を作り暗示を入れています。

 

もうひとつ大切なのは、催眠によってプログラムを書き換えても、

常に問題志向的な考え方ではまた新たな問題を生み続けてしまいます。

なぜできないのか?なぜダメなのか?ではなく、

どうすればできるか、という解決志向をすることです。

 

その体験をどのようにすれば良い学びに変えていくことができるか、

どうすれば良い人生になるかという解決志向に変えていくことが、

心の豊かさと安心につながっていきます。

その体験を何かのせいにするのではなく、

そこから何を学ぶかという姿勢で、

よりよく人生を変えていくという考えでセッションを行います。

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