Case study

いくつかの事例を取り上げ、アプローチと変化をご紹介します。

今後のセッションの改善につなげていくためにまとめ始めたものでしたが、

一人一人のクライアント様の体験が、どなたかのヒントやお役に立つこともあるのではないかと思い、

ご本人の許可をいただいて掲載しています。

プライバシーに関わる情報や、セッション中の具体的な内容、表現などは省略されておりますが、

無断転載、転用は固くご遠慮ください。

case 02 : 男性不信、異性に対する矛盾した行動

 

 

・ヒプノセラピーでの目的

男性不信、親密感への恐怖の解放

 

 

・セッション回数

4回(約3ヶ月)

 

・セラピー方法

年齢退行、前世、タイムラインセラピー、アカシック、占星術

 

Aさんは男性に対してどこか軽蔑してしまったり、信頼できず心を開くことに抵抗がありました。

 

親しい友人や、好意をいだいてくれる男性に対してもなぜか急に突き放す態度を取ってしまったり、

相手を傷つけることを言ってしまう。

相手を傷つけると同時に、自分自身も傷つき苦しむ。

心と言動にギャップと矛盾を抱えていらっしゃいました。

 

ご自身との繋がりを取り戻す必要性を感じられていたので、

まず年齢退行でインナーチャイルドとの対話を通してご自分と向き合い、

どんなことで不信感を抱くようになったのかを探っていきます。

 

 

年齢退行療法:心の闇と向き合う

 

 

 

初めてインナーチャイルドとの対話を試みたとき、

Aさんはご両親に対する強い怒りを認識しながら、

その怒りへの罪悪感が心を支配していることに気づかれました。

 

しかし健全な自己愛と自己肯定を取り戻すには、

一度この深い闇と向き合わなければなりません。

罪悪感というのは、非常に巧妙で複雑で厄介なのですが

その罪悪感を「自分で」許し癒すことが相手を許すことにつながります。

とても精神力を必要とするし難しいことですが、大事なプロセスです。

それが自分の軸を取り戻す、心の力となります。

 

傷ついたインナーチャイルドを癒す

 

ご両親の関係でこどもが求める「安心感」が満たされていないと、

インナーチャイルドは傷つき、『親密感への恐怖』を抱きやすくなります。

 

インナーチャイルドが傷ついている状態というのは、

自我の喪失により、安全な自我境界が守られていません。

それにより人との快適な距離感、信頼関係が築きにくくなり、

親密な関係への抵抗や、あるいは過剰な依存関係に陥ります。

 

「彼らは彼らの事情もあり、生き方があった。だけど私はこうありたい。」

というアイデンティティを再発見し、

インナーチャイルドが抱える感情を『過去』のものにして、

自分が望む生き方を再構築していきます。

 

 

毎回セッション中のご本人の気づきと学びをもとに暗示文を作成し、

次のセッションまで自己暗示をしていただきます。

継続的に暗示を入れることで、意識の変容を促します。

 

Aさんは魂のエネルギーに触れ、感じながら、

少しずつご自分を大切にする小さな行動の変化が現れ始めました。

前世療法:絶望感の解放

 

 

心の深いところへとアクセスし始めると、

必要なテーマが自動的に浮上してくるものです。

 

『絶望感と生と死が交差して、何かを探しているような状態の様です。

~中略~ 何かを愛して愛されたいという欲求が急に芽生えてきて、

そこに絶望を感じるのかもしれないと思いました。』

 

 

漠然と感じる不安感、絶望感。

それがどこからやってくるものなのか、

その絶望感を前世療法で探ることになりました。

「前世」と呼ぶものは潜在意識が見せるメタファーです。

内なる無意識の世界に、言葉のないどんな物語があるのか。

 

生と死、光と闇、陰と陽

絶望感は、光が照らす方へ目を向けて進むことができず、

二つの間を揺れていた状態でした。

 

前世の体験を通して、

『死にたいと思ったけど生きたい。

自然が助けてくれた。生きなきゃと思った。

家族を失った辛さ、無力感が離れていく。

人が幸せにしてくれるものではない。

一人でも幸せに感じることができる。』と仰られました。

 

自分で光を選んでいく。

やりたいことをやる、自分の内面に目を向ける。

いつでも自由に選択できるということに気づくこと。

それを一つ一つ選択し続けることが意識の解放です。

つまり、迷いが生じたときに「本質」から目をはなすと、

新たな悩みを生み出すことでもあります。

 

 

前世療法:男性性の目覚めと女性生の成長

 

Aさんのように、ネガティブな男性像があり男性に希望が持てない。

そんな女性はたくさんいらっしゃいます。

恐怖、嫌悪、依存など

多かれ少なかれ性的な制限や呪縛の解放を必要としているでしょう。

 

理想の男性像とリアルな男性像を

社会的価値観の中ではなく、ご自分の深い心の中から見つけ出すことが

アイデンティティの再構築です。

 

 

Aさんの男性への不信感の原因には、

性的に傷つけられた女性の人生というメタファーがありました。

恐怖から外に出れなくなってしまったものの、

文化に親しみ、家の内装、調度品など美しいものに囲まれ

女性の理想郷の中で生きた女性でした。

現在のAさんのお仕事にも深い関わりを感じさせるものがあり、

ご本人の中でも「男性の克服」のために

海外に住んでいるのではないかという気づきがあったようです。

おそらく今世の魂の目的に深く関わる過去生ではないかと思います。

 

さらに、情熱と正義感に溢れた理想的な男性と

不安に怯えながらも必死で家族を守る男性。

相反する二つの男性の人生を、潜在意識は見せてきました。

 

強くて大きな男性像は、自分の中にある神聖な男性性です。

何があっても自分を守ってくれるヒーローのような、

誠実で信頼できる人間性。

 

小心者な男性像の中にも、神聖なものが見えましたが、

弱い男性を支える強い女性の存在がありました。

男性の弱さへの理解は、女性性の成長です。

 

大切なものを守ろうとする男性像と、

男性を見守り受け入れるという神聖な女性の存在。

その二つがAさんの中にあるということ。

自分を責めたり自信を失うことはありますが、

頑張りすぎず、ダメな自分もできないことも、その都度許して、

ただあるがままに生き、起こった現象を受け入れる。

自分を愛し、癒してあげることが女性として生まれた今世で、

男性への恐怖を克服することにつながると気づかれました。

その後の変化

清らかで誠実な男性像を見出したことで

何を基準に男性を選んでいったら良いのか、

どこにフォーカスするべきか見えてきたAさん。

男性に対して魅力的に映る部分に変化を感じられていました。

 

また携わっておられる仕事や好きなことから、

フランスに住んでいる理由や、これから進む方向性を見つけつつあったようです。

 

ある方とのおつきあいを通じて新たな学びがあったようで、

お仕事でも新たなチャレンジへと踏み出されました。

ご自身ではまだ不完全さを感じられているようですが、

新しいことをスタートする行動力と勇気は、

内なる男性性の目覚めと自己肯定の現れでもあり、

この変化を起こせたのはAさんの精神力と変化したいという意志の強さそのものです。

 

 

『私の場合、家族を持つこととフランスでも仕事で自立しやりたいことをやることは、

まだまだ道のりが長く感じておりますが、時間がかかってもできないながらコツコツやっていくしかないと思うようになりました。

子供の頃から状況を受け入れることや自分と向き合うことに逃げていた癖があると最近なって気づきまして、それを改善することが今の身近な目標です。』